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間違いやすい、目的と手段の違いとは

新幹線に乗車中のことでした。

となりの席に座っているビジネスマンのスマホに電話着信が。

はじめは小さな声で相手と会話をしていましたが、しばらくすると顔を紅潮させながら足早にデッキへ移動していきました。

その会話は次第に大声になり、とても興奮をしている様子です。

声のトーンを抑えるよう努めていますが、言い争いになっていることは明らか。

話の内容までは分かりませんが、どうやらお客さんを取り合いになって揉めているようです。

「あぁ、昔こんなシーン見たことあるなぁ」

と、ある出来事を思い出しました。

同僚同士の醜い争い

生命保険会社に勤務していたときのことです。

営業マンの同僚同士が言い争っています。

ある経営者の見込み客に対して、どちらがセールスをするか。

について揉めています。

どうやら別々のルートから紹介をされて、すでに保険プランの提案をしていたようです。

「俺の提案したプランの方が正しい」

「いや、俺の提案の方が正しい」

…。

何やってんだ、こいつら。と大変呆れたものです。

何が正しいかなんて、お客さんが決めることであって、売る側が言うことではありませんから。

考え方や価値観は人それぞれ

わたしは生命保険のコンサルティングをする際、必ずお客様にお聞きすることがあります。

それは、

「なぜ生命保険に加入するのですか?」

ということ。

するといろいろな答えが返ってくるのですが、突き詰めていくと、

「経済的に困りたくないから」

という目的にたどり着きます。

しかし経済的に困らないようにする手段なら、別に生命保険ではなくてもいいはずです。

預貯金でカバーする、株式や投資信託などで資金準備をする、不動産収入を得られるようにする、など。

それぞれに長所と短所があるので、どれを選択するかはお客様次第。

その人の取り巻く環境や、価値観によって違います。

それを売り手の都合で押し付けてはなりません。

手段と目的

困りごとを解決する手段は様々です。

それは、相続においても同様です。

店頭に並ぶ書籍や雑誌、インターネット上であふれる情報。

その多くは、手段について述べられたものがほとんどです。

遺言書、生前贈与、賃貸アパート経営、生命保険、などなど。

でも本当に大切なことは、

どんな相続を迎え、どんな結果を得たいのか。

という目的への到達です。

わたしは相続ビジネスに携わる立場として、このことを最も大事に考えています。

やりすぎは危険

稀に、複雑な技を使って節税を推奨している相続ビジネス業者も散見しますが、

わたしはそういったことに肯定的ではありません。

なぜなら税制が変わったら、その対策は効果がなくなってしまうからです。

また極端な節税対策には、税務署からお灸をすえられる可能性も高まります。

税務当局は公平性が損なわれることをとても嫌いますから。

法律に抵触していないからといって、あまりに極端な節税対策には十分ご注意ください。

答え探しのヒント

あなたはいま、なぜこのコラムに目を通しているのでしょうか?

きっと、相続のことにご関心があられるからでしょう。

ということは、なんらかの答えを知りたくて情報を探しているものだと思います。

その答えを探すヒントは、

「なぜ○○の準備や対策をしたいのか?」

これについて、自問自答をしてみるとよいでしょう。

きっと目的や本質が見えてくると思います。

専門家に相談する意味

相続に対する不安や問題の解決は、なにも他人に頼らずとも自分らだけですることも可能です。

では有料にもかかわらず、相続コンサルタントに相談をする意味はどこにあるのか?

その理由は当ホームページのいろいろなところでも述べられてもいますが、シンプルに言えば、

「目的と手段が明確になるから」

です。

もしもあなたが、まだその目的がぼんやりとしている、またはまったく見えていない。

という状態でしたら、一度お話を聞かせていただけませんか?

きっと目の前の景色が鮮明になってくると思います。

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